人材育成研修設計マネジメント

研修の翌月に行動が元に戻る理由と、戻らない組織がやっていること

研修の当日は、受講者の目が輝いている。アンケートの評価も高い。それなのに1か月後に現場を見ると、以前と同じ動きに戻っている。経営者やマネージャーの方から、この相談を本当によく受けます。「うちの社員はやる気が続かない」と受け止められがちですが、原因はそこではありません。研修の後に、行動を続けるための仕組みが無いことが原因です。

戻る理由1:「何をやるか」が感想で終わっている

研修の最後に書く「学んだこと・やってみたいこと」は、ほとんどが感想です。「お客様の話をもっと聞こうと思った」。これでは翌日に何をするかが決まりません。行動が続く組織では、「いつ・誰に・何を・どのくらい」まで書きます。「来週の商談5件で、提案の前に『きっかけ』を必ず聞く」。ここまで具体的だと、やったかどうかが自分でも上司でも分かります。

戻る理由2:上司が研修の中身を知らない

受講者が現場に戻ったとき、上司が研修で何を学んだかを知らなければ、普段の指導は以前のままです。上司の言葉と研修の内容が食い違うと、部下は上司に合わせます。行動が定着する組織では、研修の前に上司へ「部下が持ち帰ること」と「翌月に見てほしい行動」を共有しておきます。上司の一言が、研修の続きになります。

戻る理由3:報告する場がない

やったことを誰にも見られないと、人は続けられません。これは意志の弱さではなく、人の普通の性質です。定着する組織には、月に1回、行動計画の進み具合を報告する場があります。長い会議は要りません。一人3分、「やったこと・分かったこと・来月やること」を話すだけで、行動は続きます。報告会の有無で、半年後の差は見違えるほど大きくなります。

研修を「受けて終わり」にしない設計

IDEA VISTAの研修は、研修当日だけでなく、事前の上司との打ち合わせ、行動計画書の作成、翌月以降の報告会までを一つの設計として組みます。研修は「きっかけ」であり、変わるのは現場の毎日です。毎日の行動を支える仕組みがあって初めて、研修の費用は投資になります。

まとめ

研修の翌月に行動が戻るのは、受講者の問題ではなく、行動計画・上司の関与・報告の場という3つの仕組みが無いことの問題です。次の研修を企画される際は、当日の内容と同じだけ、研修後の1か月をどう設計するかを考えてみてください。現状の研修がどこで止まっているかの診断から、ご一緒できます。

現場の課題は、お話を伺うところから整理できます。
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